頭痛
検査では「異常なし」と言われた。ぶつけた覚えもない。それなのに、後頭部が重い、こめかみが締めつけられる、夕方になると痛みが強くなる——こうしたご相談を、当院ではよくいただきます。
事故のあとの頭痛は、珍しいものではありません。そしてその多くは、頭ではなく首から来ています。
首の神経と顔の神経は、首の上のほうで同じ場所に集まっています。だから首のつらさが、後頭部やこめかみの痛みとして感じられるのです。
このページでは、なぜそうなるのかと、当院がどこにどうアプローチして回復に導くのかを順にご説明します。
事故のあとの頭痛は、珍しくありません
交通事故のあとに出る症状として、首の痛みの次に多いのが頭痛です。事故に遭われた方を追いかけた研究では、210人のうち75人が、事故から7日以内に頭痛を訴えていました。
言いかえると、落ち着くまでの数週間から数か月をどう過ごすかが、その後を分けるということです。国際的な頭痛の分類でも、外傷のあとの頭痛は3か月を境に「急性」と「持続性」に分けられています。
「そのうち治る」と言われて、何もせずに過ごしてしまう方がいらっしゃいます。ですが、痛みが強い時期こそ、首まわりの状態を整えておく意味があります。
首のつらさが、頭の痛みになる理由

頭をぶつけていないのに頭が痛むのは、不思議に思われるかもしれません。これには、神経のつくりというはっきりした理由があります。
首と顔の神経が、同じ場所で合流している
首のいちばん上の3つの骨(第1〜第3頸椎)のあたりから出る神経と、顔の感覚をつかさどる神経(三叉神経)は、首の上のほうにある同じ神経の集まりに入っていきます。専門的には三叉神経頚神経核と呼ばれる場所です。
ここで信号が一緒になるため、脳は「首から来た信号」と「頭や顔から来た信号」を区別しきれなくなります。その結果、首のトラブルが後頭部やこめかみの痛みとして感じられるのです。これを頸原性頭痛といいます。
一般の方でこのタイプの頭痛を持つ割合は0.17〜2.5%程度とされていますから、事故のあとに限ってけた違いに増えるということになります。
首まわりの筋肉と関節の状態を整えていくことが、そのまま頭痛への対応になります。「頭痛だから頭の問題」とは限らない——ここを知っておいてください。

首と頭はつながっていますので、気になることは全部お聞かせください。
頭を支える筋肉が、神経を締めつける
首から来る頭痛には、もうひとつ道すじがあります。頭を支えている筋肉が、頭へ向かう神経を締めつけてしまう——という経路です。

頭の重さは約5kg。それを首の筋肉が支えています
頭の重さは、およそ5kgあります。ボウリングの球1個ぶんです。これを支えているのが、胸鎖乳突筋・頭板状筋・頭半棘筋・後頭下筋群・僧帽筋といった筋肉です。
事故で首を痛めると、痛みから頭を動かさないようにかばいます。その結果これらの筋肉が休みなく働き続け、こわばったまま戻らなくなるのです。
神経は、その筋肉の間を通っています
後頭部の感覚を伝える大後頭神経は、首の第2頸神経から出たあと、下頭斜筋と頭半棘筋のあいだを通り、頭半棘筋と僧帽筋の腱膜を貫いて後頭部の皮ふへ出ていきます。
耳のうしろ側を通る小後頭神経と、耳の下のほうへ向かう大耳介神経は、胸鎖乳突筋のうしろの縁に沿って上がっていきます。
締めつけが起きると、後頭部から頭のてっぺんにかけてピリッと走る痛みや、髪に触れるだけで痛い、といった出かたをします(後頭神経痛)。
後頭部の生え際を押すと頭に響く、耳のうしろがつらい、髪をとかすと痛い——こうした方は、この経路が関わっている可能性が高いです。

どこに響くかを一緒に確かめながら進めますので、遠慮なく教えてください。
「異常なし」と言われた方へ
レントゲンやMRIで「骨にも脳にも異常はありません」と言われた。それなのに痛い。——この状態がいちばんつらいと思います。
一方、頸原性頭痛のもとになる筋肉のこわばりや、関節の動きの悪さは、画像には形として写りません。
「異常なし」は「原因がない」という意味ではありません。命にかかわる異常が見つからなかった、という大事な確認です。
当院では、画像では見えない部分——どの向きに動かすとつらいのか、どこを押すと頭に響くのか、左右で差があるか——を確認したうえで施術を組み立てます。
交通事故による頭痛の治療法
首から来ている頭痛に対して、当院がどこに、どうやってアプローチするのかをご説明します。やみくもに揉むわけでも、毎回同じことをするわけでもありません。原因になっている場所に合わせて、やることを変えます。
お身体の状態によって、やることが変わります
同じ症状でも、原因になっている場所と、その時期の状態で必要な施術は変わります。はじめに状態を確かめたうえで組み立てます。
実際にはこれらを組み合わせます。毎回同じことをくり返すわけではありません。
6つの治療法を、お身体ごとに組み合わせます

| 治療法 | この症状での使い方 |
|---|---|
| 手技 | 後頭部の生え際、肩甲骨まわり、首の横。押すと頭に響く場所を確かめながら、層ごとにゆるめます |
| ハイボルテージ(高電圧) | 頚椎まわりの炎症が強い時期に。手では届きにくい深いところへ届かせます |
| 微弱電流 | 頭痛が強い日に。高ぶった神経を落ち着かせることをねらいます。刺激はほとんど感じません |
| 超音波 | 細かい振動を組織に伝え、傷んだところの回復を助けます |
| 深部温熱 | 後頭下筋群のような、手では届かない深さの筋肉を温めます |
| リハビリ・可動域訓練 | 振り向く・上を向く動きを取り戻します。首を支える力を戻す運動もお伝えします |
回復までの3つの時期
事故のケガは、お身体の状態に合わせて、適切な施術を適切なタイミングで行うことが何より大切だと考えております。
回復の段階によって、必要な施術は変わってまいります。

体のつくりをふまえて、今どこに何が起きていて、次に何をするのかをご説明します。
見通しが見えていれば、通うこと自体の負担が違います。
自宅でできるセルフケアも、ご指導させていただきます
頭痛は、施術のあとの過ごし方でも変わります。枕の高さ、パソコンの画面の位置、休憩のはさみ方——そうした小さなことの積み重ねが、頭を支える筋肉にかかる負担を決めています。お一人ずつの生活を伺ったうえで、今日から変えられることをお伝えします。
お仕事の姿勢、寝るときの枕の高さ、通勤のお時間、画面をご覧になっている時間——どれも毎日積み重なってまいります。
そこで、生活での負担に対するセルフケアもご指導させていただきます。ご自身でもしっかりお身体をメンテナンスしていただけるところまで、お伝えしてまいります。
回復の鍵は「治療頻度 × 治療内容」
頭痛が出ている時期は、間隔を空けないことがとくに大事です。首まわりがゆるんでも、間が空けばまた元に戻ってしまいます。週1回と週3回では、その後の経過が変わってきます。
そしてその日の状態に合わせて内容を変えること。痛む場所も、つらい向きも、日によって変わります。同じことをくり返すだけでは、体はそのとおりには進んでくれません。
補償のためというより、お体の状態を医学的に確認していただくためです。頭痛はとくに、画像でしか分からないことがあります。
いつ行けばよいか、どう伝えればよいか迷われたときは、いつでもご相談ください。
当院で交通事故の施術を受ける5つのメリット
通院を続けられるかどうかで、回復の経過は変わります。当院に通っていただいている方に「来てよかった」と言っていただけるのは、だいたいこの5つです。
| 当院の特徴 | 内容 |
|---|---|
| お見舞金 | 最大20,000円を支給しています |
| 窓口負担 | 自賠責適用で0円。立て替えも不要です |
| 待ち時間 | ご予約いただければ待ち時間0で対応します |
| 病院との併用 | 通院しながらのご利用が可能です |
| 施術者 | 国家資格保有者が担当します |
| 受付時間 | 交通事故の方は夜20時まで。土曜も営業 |
| 駐車場 | 店舗裏に6台(終日利用可) |
よくあるご質問
Q. 頭をぶつけていないのに、頭が痛いのはなぜですか?
Q. 検査で「異常なし」と言われました。気のせいでしょうか?
Q. 事故のあとの頭痛は、どのくらいで治りますか?
Q. 事故から数週間たって頭痛が出てきました。関係ありますか?
Q. 後頭部の生え際を押すと、頭に響きます。
Q. 髪に触れるだけで痛いことがあります。
Q. 耳のうしろや側頭部がつらいのですが、これも首からですか?
Q. 痛み止めを飲んでいれば大丈夫ですか?
Q. どのくらいのペースで通えばいいですか?
Q. 病院に通いながら、こちらも利用できますか?
Q. 窓口でお金を払う必要はありますか?
頭痛だからといって、頭だけの問題とは限りません
- 事故のあとの頭痛は珍しくありません。7日以内に出ることが多いです
- その多くは首から来ています。首と顔の神経が同じ場所で合流しているためです
- むち打ち後に頭痛が出た方の約53%が首から来るタイプという報告があります
- 「異常なし」は原因がないという意味ではありません

「これくらいで」と思わずに、まず聞かせてください。
TEL 0568-70-2801
交通事故の方の受付 平日 9:30〜12:30 / 15:00〜20:00 土 9:30〜13:30
日曜定休・祝日は通常営業(第二・第四月曜は定休)
駐車場 店舗裏に6台(終日利用可)/店舗前に共有駐車場あり
※交通事故の方は20時まで受付可能です。
保有資格:柔道整復師
内容確認日:
参考にした研究・資料(4件)
- Bogduk N, Govind J. Cervicogenic headache: an assessment of the evidence on clinical diagnosis, invasive tests, and treatment. Lancet Neurol. 2009;8(10):959-970.
- Obermann M, et al. Incidence and predictors of chronic headache attributed to whiplash injury. Cephalalgia. 2010;30(5):528-534.
- Cesmebasi A, Muhleman MA, Hulsberg P, et al. Occipital neuralgia: anatomic considerations. Clin Anat. 2015;28(1):101-108.
- Headache Classification Committee of the International Headache Society. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia. 2018;38(1):1-211.




