交通事故のあとは安静?動かす?論文でわかる急性期の過ごし方【春日井市交通事故治療.com】

2026年09月28日

交通事故のあとの安静と動かし方について説明する春日井市のBTG整骨院のイメージ
この記事の要点
  • 「安静か、動かすか」の二択ではなく、時期と痛みの強さに合わせて、守る→少しずつ動かすの順に進めるのが基本です
  • 研究では、長く動かさずにいることの利点は示されていません。一方で、動かせば必ずよくなる、という結論でもありません
  • じっとしていても強く痛む・しびれ・力が入らないときは、動かさずにすぐご相談ください

こんにちは。BTG整骨院 春日井院です。

交通事故のあと、「痛いのに動いていいの?」「動かして悪化したら怖い」と迷われる方は、とても多いです。かといって、ずっと動かさずにいて大丈夫なのかも心配になりますよね。

この記事では、むち打ちなどの研究でわかっていることと、痛みの強さで見る動かし方の目安を、図も使ってご説明します。最後に、ご自身の状態を振り返れるチェックも用意しました。

この記事の内容

事故のあとは、安静と動かす、どちらがいいの?

一律にどちらと決められるものではありません。ただ、長く動かさない状態を続けることの利点は、これまでの研究では示されていません。時期に合わせて、守るところと動かすところを分けて考えます。

ケガの回復は、大きく3つの時期に分かれます。時期によって、お身体に必要なことが変わってまいります。

交通事故の回復は炎症期・拘縮期・回復期の3つの時期に分かれ、時期ごとに施術の内容が変わる。炎症期は電気と安静のとり方、拘縮期は手技と深部温熱、回復期はリハビリとセルフケア
回復の3つの時期と、時期ごとのお身体への向き合い方(期間には個人差があります)

事故直後の炎症期は、無理をせず、お身体を守ることを優先します。痛みや腫れが落ち着いてきたら、かたまった動きを少しずつ戻していく時期に入ります。「ずっと安静」でも「すぐ全力で動かす」でもなく、段階を踏んでいくことが大切だと考えています。

研究ではどこまでわかっている?

むち打ち(頸椎捻挫)を中心に、代表的な研究をまとめました。結果は研究によって分かれており、はっきりした一つの答えは出ていません。

研究内容わかったこと
Rosenfeld ら(2003)[1]むち打ちの97人を、首を頻繁に動かす運動を中心にした群と、初期は安静にして首カラーを使う標準的な群に分けて3年間追跡運動を中心にした群のほうが、痛みと休業が有意に少なかった
Kongsted ら(2007)[2]事故後10日以内の458人を、カラー固定後に運動する群・普段どおり過ごす群・運動プログラム群に分けて1年間追跡3群で、痛み・生活の支障・仕事への復帰に有意な差はなかった
Cochrane レビュー(2007)[3]むち打ちの保存療法に関する23件の研究(2,344人)を総合的に検討研究の質が十分でなく、安静・固定と運動のどちらが有効とも、そうでないとも断定できなかった
診療ガイドライン(2016)[4]首の痛みとむち打ちの治療について、複数のレビューをもとに作られた診療ガイドライン手技療法・セルフケアの助言・運動を組み合わせた多面的なケアが有効な方法とされた
Dubois ら(2020)[5]軟部組織のケガの対処についての専門家の提言(研究ではなく提言)受傷直後の保護は短期間にとどめ、痛みを目安に少しずつ日常の動きを戻していくことを勧めている
※上の研究は主に首(むち打ち)が対象で、Dubois らの提言は筋肉や靭帯などのケガ全般を対象にしています。詳しい出典は、記事の最後にまとめています。
ここで大切なのは「どちらも決め手ではない」ということです
研究は、動かせば必ずよくなるとは言っていません。一方で、固定して安静を続けることのほうが優れているという結果も示していません。だからこそ、その方の痛みの強さや時期に合わせて、動かし方を一緒に決めていくことが大切だと考えています。

動かしていい目安は?痛みの信号機で考えます

ご自宅で迷われたときの目安を、信号機にたとえてまとめました。痛みの強さで、動かし方を変えていきます。あくまで目安の一例で、実際は一人ひとりの状態で変わります。

痛みの強さで動かし方を決める目安。青信号は気にならない〜軽い痛みでふだん通りゆっくり動かす、黄信号は動かすと痛みが強まるので範囲を小さく回数を減らす、赤信号はじっとしていても強く痛む・しびれ・力が入らないので安静にして相談する
痛みの強さで見る、動かし方の目安(一例です)

黄信号のときは、無理に続けず、動かす範囲や回数を少し減らしてみてください。赤信号のときは、我慢して動かすことはおすすめしません。動かさずに、お早めにご相談いただけますと安心です。

当院では、動かし方をどう進めていく?

「いつから、どこまで動かしていいのか」は、時期とお身体の状態で変わってまいります。当院では、次の順番で進めています。

1
お身体の状態と、事故からの時期を確認します
首の動き・筋肉の緊張・神経の症状などを丁寧に確認し、いまがどの時期にあたるのかをお伝えします。
2
時期に合わせて、必要な施術を選びます
炎症が強い時期は電気による施術で炎症をしずめ、かたまってきた時期は手技と深部温熱で動きを戻していきます。
3
動かし方を、一緒に決めます
普段のお仕事や家事の動きをお聞きしながら、痛みの出にくい動かし方や、ご自宅でできるセルフケアもご指導させていただきます。

こんな状態はありませんか?

あてはまるものを数えてみてください
事故のあと、首や肩が動かしにくい・重い
痛みが怖くて、ずっと動かさないようにしている
寝返りや振り向くときに痛みが出る
頭痛、めまい、吐き気が続いている
腕や手にしびれがある
事故から日にちがたっているのに、痛みが引かない
1つでもあてはまる場合は、一度ご相談ください。ご相談は無料です。痛みが軽いうちにお身体の状態を確認しておくと、その後の動かし方も相談しやすくなります。
「事故に遭って、首が痛い」とだけお伝えください
お電話では、その一言で大丈夫です。ご状況はこちらからお伺いします。LINEなら、1分ほどで送れます。
電話で相談する 0568-70-2801LINEで相談する(無料)
受付 平日9:30-12:30 / 15:00-20:00 土9:30-13:30
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事故に遭ったら、まず何をすればいい?

まず、けが人の救護と、警察へのご連絡をお願いいたします。そのあとの流れを、当院では次のようにご案内しています。

1
まず一度、当院にご相談ください(電話・LINE / 相談無料)
「まだ痛みが軽い」という段階で構いません。今のお身体の状態をお聞きして、これからの流れをご説明します。
2
当院で状態を検査し、必要に応じて紹介状をお書きします
画像検査が必要と考えられる場合は、当院から医療機関への紹介状をお書きします。
3
紹介先の医療機関を受診(診断書もここで取得)
自賠責保険の手続きには、医師の診断書が必要になります。どこへ行けばよいか、何をお伝えすればよいかもご案内します。
4
当院で施術開始(自賠責適用なら窓口負担は原則0円)
時期に合わせて、動かし方と施術を進めていきます。
5
保険会社対応で困ったら、提携弁護士をご紹介します
ご自身で探していただく必要はありません。当院からおつなぎいたします。
※次の症状があるときは、すぐに救急受診してください
意識がもうろうとする/強い頭痛が続く/手足に力が入らない/排尿・排便がうまくできない/ろれつが回らない。
これらは緊急性が高いサインです。迷わず救急へご連絡ください。

よくあるご質問

Q. 事故のあとは、安静にしたほうがいいですか?
A. 受傷直後の数日は、無理をせず、お身体を守ることを優先します。ただ、動かさない状態を長く続けることの利点は、研究では示されていません。痛みが落ち着いてきたら、痛みの出ない範囲で日常の動きを少しずつ戻していくことが大切だと考えています。
Q. 首のカラー(コルセット)は、つけ続けたほうがいいですか?
A. 医師から指示がある場合は、その指示が優先です。長くつけ続けることの利点は、研究ではっきり示されていません。外してよい時期や、日常での動き方は、お身体の状態によって変わりますので、ご相談ください。
Q. 痛いのに動かして、悪化することはありませんか?
A. 強い痛みを我慢して動かすことは、おすすめしていません。痛みの信号機の「黄信号」なら範囲や回数を減らし、「赤信号」なら動かさずにご相談ください。
Q. 運動は、いつから始めていいですか?
A. 事故からの時期や痛みの強さ、しびれの有無によって変わってまいります。「そろそろ動かしてよいのか」と迷われたときが、ご相談いただくタイミングです。お身体の状態を確認して、お伝えします。
Q. 整骨院に通っても、自賠責保険の対象になりますか?
A. はい、対象になります。自賠責保険が適用される場合、当院での施術費は保険会社から当院へ直接支払われますので、窓口でのお支払いは原則0円です。立て替えのご負担もありません。

まとめ

  • 事故のあとは、時期に合わせて「守る→少しずつ動かす」の順に進めるのが基本
  • 研究では、長く動かさないことの利点は示されていないが、動かせば必ずよくなるとも言えない
  • 動かし方の目安は痛みの信号機。強い痛み・しびれ・力が入らないときは、動かさずにご相談を
  • 迷ったときは、自己判断の前に一度ご相談ください

事故のあとの過ごし方は、正解が一つではありません。「これで合っているのかな」と思ったときが、ご相談のタイミングです。お仕事や家事、育児でお忙しい方も、ご都合を伺いながら一緒に考えさせていただきます。

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参考文献(5件)
  1. Rosenfeld M, Seferiadis A, Carlsson J, Gunnarsson R. Active intervention in patients with whiplash-associated disorders improves long-term prognosis: a randomized controlled clinical trial. Spine. 2003;28(22):2491-2498. doi:10.1097/01.BRS.0000090822.96814.13
  2. Kongsted A, Qerama E, Kasch H, et al. Neck collar, "act-as-usual" or active mobilization for whiplash injury? A randomized parallel-group trial. Spine. 2007;32(6):618-626. doi:10.1097/01.brs.0000257535.77691.bd
  3. Verhagen AP, Scholten-Peeters GG, van Wijngaarden S, de Bie RA, Bierma-Zeinstra SM. Conservative treatments for whiplash. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2007;(2):CD003338. doi:10.1002/14651858.CD003338.pub3
  4. Bussières AE, Stewart G, Al-Zoubi F, et al. The treatment of neck pain-associated disorders and whiplash-associated disorders: a clinical practice guideline. J Manipulative Physiol Ther. 2016;39(8):523-564. doi:10.1016/j.jmpt.2016.08.007
  5. Dubois B, Esculier JF. Soft-tissue injuries simply need PEACE and LOVE. Br J Sports Med. 2020;54(2):72-73. doi:10.1136/bjsports-2019-101253
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